院内紹介

なぜ「しかのはいしゃ」?

私の歯科医院を作るにあたって、いろいろ頭に描きました。
趣味で山や林、そして里山を歩きながら感じたのはやはり気持の良さでした。一番気が晴れるのは森の中です。これがいわゆる「森林浴」です。この「森林浴」って建物の中でも出来るのかな?こんな発想でした。

すでに設計の打ち合わせが始まっている中で、青森県木材流通センターに勤める友人の宮彰男さんに相談したところズバリ、これが出来るということが分かりました。森林浴というのはフィトンチッド(リンク参照)といわれる成分のお蔭なのです。ではこのフィトンチッドって何なのでしょうか。一言で言うならば「森の匂い」、それがフィトンチッドです。言い換えれば「木の匂い」。この「木の匂い」をかぐことによって森林浴が味わえるのです。そしてこのフィトンチッドはヒノキチオール(リンク参照)に多量に含まれ、そのヒノキチオールは「青森ヒバ」に一番多く含まれることを教えてもらいました。宮さん曰く「だから青森ヒバで作ればいいんじゃないの!」

そこで、私はこれで行こうと決意。さらに宮さんから青森ヒバの製材所「村口産業」(リンク参照)を経営する村口要太郎さんを紹介され、下北半島、マグロで知られた大間の近くの風間浦へ出かけ初めて青森ヒバと対面しました。そしてこの友人達の力を借りて内装を「青森ヒバ」で仕上げました。このヒノキチオールにはリフレッシュ、消臭、脱臭、抗菌、防虫効果があり、匂いにもリラックス効果があることが研究成果として発表され、診療室には打って付けの材料でした。ただし、流行の欧米のデザインのように洗練されたものではなく、手作りそのままという感じの仕上がりです。でも、幼稚園の子供に「わあー、木の匂いが気持ちいいー!」と言われ、年配の方には「ここに来るのが楽しみ。治療が終わってもここにいたいわねえー」と言葉をかけられると、この「はいしゃ」を造って正解だったと思います。建築に際して、住友林業・城南支店の皆様には、多くのわがままを聞いていただき、心から感謝しています。

そして青森と言えばもうひとつ、ホタテです。このホタテ、食べた後の貝殻は産業廃棄物として邪魔な存在でしたが、なんとこれを焼成して自然素材100パーセントの壁材にしてしまいました。このホタテ壁材(リンク参照)は、シックハウス対応に優れ、消臭、抗菌,耐火効果も抜群です。これもうちの自慢です。ただし、医療器具、医療設備などに関しては自然素材とはいかずお許しください。

そうそう、「しかのはいしゃ」ですが診療室脇にある木のオブジェ。これが「青森ヒバで」作られた歯科ならぬ「しか」。前を通る子供たちがそう呼んでいるのです。私はこれを「歯科さん」と名付けました。